▲新方式と従来方式との燃焼比較



渦巻線香は通夜から満中陰までの49日間焚き続けるために作られた特殊なお線香で、1巻で約12時間燃焼します。今から約100年前に発明されたお線香の形態ですが、使用方法は当初からずっと変わらず、吊り台に糸で吊るして使います。この渦巻線香は品質が安定せず、①湿度が高い季節には垂れ下がり、受け皿に接触して消える ②寒い時期には釣り鐘状にならず、線香同士が接触して消える ③中心に練り込んだ吊り糸が抜ける ④12時間持たない ⑤中心部が燃えずに残る…など苦情が絶えませんでした。これらの欠点の原因は、引っ張りながら巻き取る手作業であることと「吊る」以外に支持方法がなかったためなのです。

「渦巻線香を吊らずに保持する方法はないのだろうか?」

いろいろな素材を探し続け、炭素繊維を不織布のようにしたマット(断熱支持板)にたどり着きました。この素材を使うことにより、従来からの「吊る」から「置く」というまったく新しい使用方法が可能となったのです。(渦巻線香専用香炉「清蓮」の考案。1996年)そして、渦巻線香の成形法開発に取り掛かってから20年目(1998年)、お線香を渦状に巻く全く新しい方法を考案しました。昔ながらの「手巻き」から、CDプレーヤーをヒントに開発した成形機による正確な成形が実現したのです。

現在では当社堺工場にて12台の成形機を使い、1日に約9,000枚の渦巻線香を製造しています。

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